(2016/12/28)

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はじめに

 明くる年、行く年、今年もあと少しで終わりですね。その後は新たな一年のスタートとなりますね。しかし、今日こそが大きなスタートになるかもしれません。皆さんお元気ですか。東海大学の「国際教育センター」(通称・国セン)からのメルマガ(国セン発メール便)をお届けします。今月も外国語学習や留学などに役に立つ情報をお届けします。


もくじ

(1)リレートーク
 「人生のターニングポイント」
 鷹取 勇希

(2)留学生 クロストーク! 
 「日本語との付き合い」
 イスラーム・アシュラフ

(3)英語教育&スピーチコンテスト
 「国際教育センター英語スピーチコンテストに寄せて」 
 藤牧 新

(4)国セン情報

(5)編集後記

(1) リレートーク
 人生のターニングポイント

  鷹取 勇希

 今このメルマガを購読されているみなさん、ご自分にとって「人生のターニングポイント」とよべるものがありますか? 

 私はたかだか30年ほどの人生しか生きていませんが、今こうして振り返ってみると「あの時」の「あの決断」が自分の人生を大きく変える「ターニングポイント」でした。

 私は、高校時代、英語が、嫌いで、嫌いで、仕方ありませんでした。「文法通りに英語を日本語に訳すこと」「教科書に載っている文章を暗記すること」「テストで少しでも違う答えを書いたら間違いになること」こんな経験を繰り返すうちに、私は英語が大嫌いになっていったのです。しかし、こんな私でも唯一好きだったこと、それが「英語を使って外国の人と話すこと」でした。

 地元のスポーツジムの一室で、日本語がまったく話せない英語のネイティブスピーカーを相手におこなわれていた英会話教室、英語がペラペラだった従兄弟に憧れていた私は、そこに中学生の頃から5年あまり通っていました。英語がまったくわからないながらも、身振り手振りや知っている単語の羅列で四苦八苦しながら。「文法通りに話さなくても言いたいことは伝わるんだ。」こんな経験から学校の英語の授業が嫌いになってしまったのかもしれません。それでも、言いたいことが伝わった、あの瞬間の喜び。今でも忘れられません。

 そうこうしているうちに、気がついてみればもう高校3年生。進路を決める時期。単純に「もっと英語を話したい」とだけ思っていた私は、ハワイにあるHTICに進学することを決断しました。留学中はもちろん楽しい想い出もたくさんできましたが、それ以上に大変なことばかりでした。読み書きがまったくできなかった私に毎日出されるリーディングの宿題、それに加えて課される山のようなレポートとエッセー。「なんでこんな道を選んだのだろう…」何度こう思ったか、それは、それは、片手では足りません。

 しかし、その度に思い返すことがありました。それは、「他でもない自分で決めた道なのだから最後までやり遂げる」ということ、そして、「諦めずに頑張っていれば必ず見てくれている人がいる」ということでした。そうして入学から1年8ヶ月が経った2005年12月、無事に卒業を迎えることができました。

 本当に大変で苦しかった留学生活。しかし、未熟な私の可能性を信じて支え続けてくれた両親、最後まで熱心に指導してくださった多くの先生方、一緒に困難を乗り越えてくれた友人たち。この全てが今の私の原点であり、この全てが今の私を作り上げています。

 私が「この時」下した「この決断」。もし違う「決断」をしていたら、また違う人生になっていたことでしょう。ですが、後悔など微塵もありません。誰しもが必ずどこかで下す「決断」。購読されているみなさんもぜひ後悔のないよう、そして周りの人々への感謝を忘れずに、無限の可能性をもったその翼を広げて大空へ羽ばたいてください。

 このかけがえのない経験が、私にとっての「人生のターニングポイント」です。

プロフィール
(たかとり・ゆうき)

東海大学国際教育センター国際教育部門助教。東京都出身。付属浦安高校を卒業後、ハワイ東海インターナショナルカレッジ(HTIC)に留学。文学部英語文化コミュニケーション学科に編入・卒業後、文学研究科英文学専攻博士課程前期修了、同文明研究専攻博士課程後期単位取得後満期退学。付属浦安高校英語科非常勤講師、東海大学外国語教育センター非常勤講師(高輪キャンパス)を経て現職。専門は社会言語学、言語・文化多様性。とくにハワイの言語復興と英語に対する人々の意識を中心に研究を進めている。

(2)留学生 クロス・トーク!
 「日本語との付き合い」
 イスラーム・アシュラフ

 私は日本語を勉強し始めたのは2008年の夏休みで、今から約8年前の話となります。

 日本語を勉強しようと思ったきっかけは、東海道新幹線の500系でした。幼いころから鉄道に興味深かった私は、当時、高校生で、英語の教科書で見た新幹線の映像に触れ、惚れ込み、日本の鉄道を始め、日本のことに関心を持つようになりました。

 毎週末、日本のこと、特に鉄道に関する情報をインターネット上で収集するようになり、将来、大学の専門を社会基盤関係で、日本の大学に進学するのも自分の夢の1つとなりました。

  しかし、エジプトでは高校の成績関係で大学の学部が決定される仕組みになっているため、工学部に入学するのに必要となった成績が取得できず、入学する条件に達してなかった私は観光学部に入ることが決まりました。

 でも、自分の夢を捨てきれず、苦手な観光の勉強をしながらも、国際交流基金カイロ支店という日本語学校で日本語を勉強し、卒業後に日本の大学に進学できるために最善を尽くしていました。

 当時、家庭の経済的にも恵まれた状態ではなかったので、アルバイトもしなければなりませんでした。もちろん、日本語の勉強、通学またはアルバイトを同時にするのはずいぶん大変だったのですが、様々な経験を若いうちに、身に付け、今の日本での一人暮らしいにもたいへん役立っています。

 日本語学校では、成績優秀者には授業料半額のような奨学金がありましたので、独立している私に都合のいいチャンスでした。それで、日本語の勉強を頑張り、上達し、6年間をかけて、ずっと半額の奨学金をもらえるようになりました。

 日本語の勉強方法を未だに多くの人に聞かれていますが、その6年間を振り替えてみると、やはり一番役立ったことは「予習復習」の繰り返しだったでしょう。日本語の授業の前に新語彙の意味を徹底的に暗記し、授業中に文法と使い方だけを日本人の先生に教えてもらう。授業の後、暗記してきた言葉と先生に教えてもらった使い方、使い分けまたは文法を復習する。また、半年ごとで学んできた内容をまた復習する、という繰り返しを6年間かけて、ずっとやってきました。

 そのうえ、机上の勉強だけで、話せるようになるわけがないと自分にはいつも言い聞かせていたので、日本語を聞く、使う機会を増やすようにしていました。そのため、日本の社会と、日本人が実際に日本語というのをどういう風に使っているかというのを理解するためには、日本のドラマは一番適していました。日本語のドラマを字幕無しで見るようにし、たった45分で終わるはずの1つのドラマを一個ずつの言葉や内容をある程度理解するようにしていた私には、長い時に3時間ぐらいかかったこともありました。しかし、そのおかげで、日本人のイントネーションや日本のことをもっと知って、日本または日本語への気持ちはただの関心から生活の一部となりました。

 大学を卒業後はエジプトにある、日本の企業に勤め、貯金し、日本の大学へ進学できるために、様々な知識、勉強をやってきました。2015年の初旬に退職し、東海大学に進学することが決定しました。

プロフィール
(イスラーム・アシュラフ)

東海大学工学部土木学科に在学中(3年次)。エジプト・カイロ出身。1990年6月に生まれ。2011年ヘルワン国立大学観光学部ガイダンス学科英語専攻卒業。2014年国際交流基金カイロ日本文化センターにて日本語中級講座完了し、同年に日本語能力試験N2級を取得。2012年に三菱商事カイロ支局で同時通訳者として派遣され、2015年に退職後、東海大学別科日本語研修課程春学期を修了。

(3) 国際教育センター英語スピーチコンテストに寄せて
 〜A small change can cause a big change.〜
 藤牧 新

  東海大学国際フェアーの一環として行われました、国際教育センター主催英語スピーチコンテストは、1997年にその歴史が始まり、今年で大きな節目である20周年を迎えることとなりました。スピーチコンテストに積極的・意欲的に参加してくださった参加学生諸君には、その熱意に深く敬意を表します。本選にまで進み、例年松前記念館講堂で行われてきた決勝でスピーチをした学生数は100名を超え、予選参加学生を含めると、合計500名を超える学生が参加してくれたことになります。

 英語スピーチコンテスト開催当初の数年は、現在、国際教育センター国際言語教育部門が開催している「外国語スピーチコンテスト」(旧6か国語スピーチコンテスト)と同時に開催し、1時限分(90分)に収めて開催されていました。その後、学生の発表力向上にともなって、時間的な余裕を持つために英語スピーチコンテストと6か国語スピーチコンテストをそれぞれ別に開催するようになりました。

 英語スピーチコンテストは、英語で6分間のpersuasive speech をするものです。留学生を含む東海大学全学生を参加対象としています。参加学生諸君は、まずWeb上でエントリーした後、国際教育センター英語教育部門・スピーチコンテスト運営チームが提供する数回のワークショップに参加します。その後、国際教育センター英語教育部門の教員が各参加学生のコーチとなり、スピーチの内容・方法などについて相談を受け、指導をします。通常の授業とはまた違ったマンツーマンの形で指導を受けられます。

 毎年参加学生から、「一対一で指導を受けられ、英語での表現力が飛躍的に向上した」と喜びの声が多く寄せられています。その後、予選からすべて松前記念館講堂の壇上で英語でのスピーチをすることになります。特に、本選では、松前記念館講堂700名の聴衆を前に、コーチとの練習の成果を存分に発揮した英語でのスピーチを披露することになります。まさに、東海大学在学中の金字塔の瞬間です。

 東海大学の創立者、松前重義先生は、次代を担う若人たちに「若き日に汝の希望を星につなげ」と熱く語りかけました。本学で学ぶことの意義の一つは、国際交流活動がとても充実している学習環境で、大いに様々な分野の学問に挑戦し、様々な経験を積むことです。学生の皆さんには、本学での学びを通して、個々人が抱く希望の実現を目指して、日々切磋琢磨し、人間として大きく成長していってほしいと考えています。そのプロセスの一つとして、英語スピーチコンテストにも積極的に参加し、英語で自らの意見を堂々と発表する喜びを是非感じ取ってください。

 英語スピーチコンテストに参加し、自ら原稿を執筆し、コーチと共に練習をするというsmall changeたちが、あなたを世界の檜舞台で活躍させるきっかけとなるかも知れません。

プロフィール
(ふじまき あらた)

東海大学国際教育センター英語教育部門准教授。1997年度の初回から英語スピーチコンテスト委員を務める。必修英語科目の他、TOEIC中級などの選択英語科目も担当。

(4) 国セン情報


第20回英語スピーチコンテスト

 恒例の国際教育センター主催の英語スピーチコンテストが、12月16日(金)2時限に松前記念館講堂にて行われました。受賞された方々は以下の通りです。

◇学長賞  西崎 加奈 (文学部2年)
◇教学部長賞  有田泰介 (教養学部4年)
◇国際教育センター所長賞  マハウォン ウィリヤ スタシニー (教養学部2年)
◇東海大学新聞賞  延 聖也 (文学部1年)、トウ 鳴キ(文学部2年)、磯野 璃菜 (文学部3年)


君のスコア―検定合格がみんなの力に!
外部試験結果を報告しよう!

 外部で受けた外国語の検定・試験等の結果を募集します。スコアシートや証書の文字が鮮明に読めるように写メで撮影して、ir@iec.u-tokai.ac.jp宛てに送ってください。学生証番号と氏名を必ず明記してください。皆さんの結果は本センターで記録し、教育活動の貴重な参考資料させていただきます。


(5)編集後記

 今月号では、留学やその体験談に関する話題が多かった。自分自身も留学や海外暮らしの生活は今年で21年になる。留学には色んな目的があるが、海外に行くことのハードルが低くなった今では、学生の皆さんも、「なんとなく留学したいと思っているけど、本当に留学すべきかな」と悩むことがあるだろう。

 一方で日本の若者は、海外留学者数が減少するなど「内向き化」しているという議論が盛んになっている。

 ブリティッシュ・カウンシルの調査によると、「あえてリスクを負ってでも海外に飛び出し、知力と体力の限界に挑戦してみようとするよりは、日本国内でできることの中からそれなりにやりたいことを探したほうが無難と考える傾向が強まっている」という(田中梓2010)。日本人のハングリー精神はどこへ行ってしまったのだろうか。

 留学とは何だろう・・と考えることもあるが、その答えは、人それぞれでちがうだろうが、ただひとつこれだけは言えるのは、留学は一種のインスピレーションだと思う。

 世界は自分の国だけで完結しているわけではなく、世界とのつながりで成り立っていることや、日本人としての強みは何か、自分の強みは何か。自分の強みを発見し、それを世界と共有していく自分。それこそ、自分と違う世界や相手と付き合うことにつながる留学のインスピレーション。留学って、とりあえずそんなところなのではないだろうか。 (A.A.)

国セン発メール便、次回の配信は1月下旬を予定しています。


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発行:東海大学 国際教育センター
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メルマガ編集チーム
 アルモーメン アブドーラ(国際教育部門・常任広報委員)
 高橋 強(英語教育部門・広報委員)
 近藤 喜重郎(国際言語教育部門・広報委員)
 吉成 雄一郎(英語教育部門・国センIR委員)
 

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